湯気が立ちこめ、ユズとみその甘酸っぱい香りが広がる。下伊那郡天龍村坂部で5日、伝統の保存食「柚餅子(ゆべし)」作りが始まった。
柚餅子はユズの中身をくりぬき、砂糖やクルミなどと合わせたみそを詰めて蒸し、2カ月以上乾燥させる。この日は朝から、地元の生産者組合の加工施設で組合員ら5人が作業。蒸し器から取り出すと、はみ出たみそを詰め直したりユズで作ったふたをかぶせ直したりして1個ずつ丁寧に形を整え、再び蒸した。来年2月ごろまで続け、5000-6000個を出荷する予定。
同組合は33年前、「主婦が家庭を守りながら家の近くで仕事ができる場を」と設立。地区の人口減や高齢化で担い手が減ってきているが、組合長の関京子さん(73)は「次代につなげていきたいね」と話していた。
(提供:信濃毎日新聞)




















