駒ケ根市銀座商店街の24店でつくる商業協同組合が、銀座通り全体を覆っているアーケードを来年度撤去する計画を進めている。アーケードは1968(昭和43)年に完成し、商店街の“顔”として長年親しまれてきたが、老朽化。市民からは「なくなるのは寂しい」との声が寄せられているが、大地震のときに不安なため、やむを得ず撤去することにした。
アーケードは鉄骨造りで長さ約100メートル。雨よけを目的に造った。屋根は採光のため透明度の高いプラスチックで覆われており、夜間照明器具を備える。県内にはかつて同様のアーケードがあちこちにあったが、老朽化で取り壊されるなどして現在では珍しくなったという。
同協同組合代表理事の福沢治朗さん(56)によると、アーケードが完成したころから昭和50年代まで、市中心部は買い物客でにぎわった。しかし、昭和60年代に郊外への大型店出店が相次ぎ、買い物客が流出。銀座商店街も店主の高齢化や後継者不在で空き店舗が目立つようになった。電気代だけで年間60万円以上かかるアーケードの維持費を組合加盟店で負担していくことが困難になったことも撤去の理由という。
11日、買い物に訪れた市内の女性(78)は「アーケードがなくなると不便だし、まちが寂しくなる」と話した。
同協同組合は現在、撤去後のまちづくりについて検討しているといい、福沢さんは「共通のひさしを各店に取り付けるなど、商店街らしい町並みを維持していきたい」と話している。
(提供:信濃毎日新聞)





















