小諸市のNPO法人「小諸町並み研究会」は、中心市街地の街歩きのポイントや散策コースを紹介する「信州小諸 城下町たんけんブック」を発刊した。懐古園や旧北国街道沿いに残る歴史的建造物などを地図と一緒に掲載。広く小諸の歴史や文化に触れてもらおうと、写真を多用し、分かりやすい文章でまとめた。
このブックでは、中心市街地を懐古園、大手・市町、本町、荒町、与良町の5地区に分類。江戸から大正期に建てられた商家や、神社仏閣、伝統行事の開催場所など計約110カ所を取り上げ、写真と解説文を付けた。本町の島崎藤村が住んだ場所や近くの井戸については、「千曲川のスケッチ」など藤村作品に登場する描写や、夫人の肖像写真と合わせて紹介した。
5地区ごとの地図を入れ、紹介した施設を回るコースを記した。見出しや解説にはふりがなを付け、一文を短くして読みやすくしてある。
付録には、現在の街路に江戸時代初期の町割りを重ねた地図も入れた。旧北国街道のルートが今もそのまま残り、小諸駅がかつての小諸城内に位置していることが一目で分かる。
町並み研は、歴史的景観を見直すきっかけにと、クイズラリー形式で散策するイベント「町並みミュージアム」を2001年から開催。合わせて約50の施設に案内看板を設置しており、これを基に情報量を増やしてガイドブックにすることを考えた。昨年に手作りの冊子をまとめ、今回あらためて大部分の写真を撮り直し、小諸義塾や庄屋などについて解説するコラムを新たに加えて編集し直し、本にした。
編集にあたった研究会会員で、立正大非常勤講師の高木亨さん(38)=軽井沢町長倉=は「地域の歴史を学ぶ資料として学校でも活用してもらえるとうれしい」と話す。
A4判、64ページ。700円。問い合わせは「こもろ・旅カフェ」(電話0267・22・2227)へ。
(提供:信濃毎日新聞)




















