伊那市長谷の温泉宿泊施設「入野谷」は7日、施設駐車場にある「孝行猿」の石碑で初の供養をした。今後、地域に残る「孝行猿」の物語を生かして誘客を進めることを考えており、「企画の前の節目に」と開いた。
孝行猿は、江戸時代、猟師に撃たれて死んだ母猿の傷口に、子猿がいろりにかざして温めた手を当てて生き返らせようとし、その姿に罪悪感を抱いた猟師が墓を立てた-という物語。1966年に旧伊那里小のPTAが中心となって学校前に碑を建立。その後、現在地に移した。
供養は、母猿が撃たれたという旧暦の10月10日に合わせて開き、近くの寺の住職や宿泊客、地区住民らが参加。旧長谷村文化財専門委員の宮下彦二さん(81)は「碑には『けだものの猿といえども親思うそのまごころは人におとらず』と記してある。青少年育成のためにも、もっと広く知ってもらい、後世に残していく義務がある」と話していた。
市は新年度予算編成に向けて、入野谷周辺での孝行猿にまつわる品物の展示場所を検討、入野谷も関連企画を考えている。白鳥博文支配人は「施設の前でいつも見守ってくれていた孝行猿を供養できて良かった。施設の発展に一役買ってほしい」と話していた。
(提供:信濃毎日新聞)




















