木曽郡南木曽町吾妻の木地師の里で、南木曽ろくろ細工の製造・販売に取り組んでいるヤマイチ小椋ロクロ工芸所が、デザイナーと連携して開発した101種類の一輪挿しを都内の店舗で展示し、受注生産している。伝統技術に新たな感性を取り入れた作品に取り組むことで、販路開拓に加え、若手職人の意欲も引き出したいとしている。
同社は、岐阜県で伝統的な焼き物や木工の見直しを進めるプロジェクトに携わったデザイナーの西山英熙さんを手伝った縁で、西山さんの監修でろくろ細工の技術を使った一輪挿し作りに取り組んだ。商品の売り込みは、西山さんのつてで日本の伝統的なものづくりのコンサルタントなどをしている「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」が支援することになった。
「百一の心」と銘打った一輪挿しは、東京・赤坂にある同社の店舗「ジカバー・ニッポン」で10月から展示。9800-1万4800円で注文を受けている。「職人が技術を生かした作品の良さを伝え、流通できるよう支えていきたい」と同社は言う。
ヤマイチも、南木曽町の店舗で一部を展示。これまで50点ほどの注文があったという。松山勇専務は「量産品を作るばかりでは夢がない。また、伝統的な品物だけでは、受け入れられない。木地師の里の若手職人が集まって、感性を生かした商品を生み出すきっかけにしたい」と期待している。
(提供:信濃毎日新聞)




















