富士見町立沢の本郷小学校の全校児童約170人が、同校近くに江戸時代前期まであったとされる「稗之底(ひえのそこ)村」を題材にしたオペレッタ(小歌劇)づくりに取り組んでいる。11月20日に同校で教職員向けに開く学習指導研究会で上演する。29日には演出のイメージを膨らませるため、全員で村落跡へ出かけた。
祖先が住んだ場所でもある村の歴史を語り継いでほしい-と音楽専科の平沢洋子教諭が企画。古文書などを通して稗之底村の歴史を調べている農業有賀春博さん(87)=立沢=らによると、稗之底村は戦国時代には既にあったが、17世紀半ばごろ、気候の厳しさから凶作になるなどして困窮。村人たちは現在の立沢や乙事地区に移住し、廃村になったとされている。
物語は、老若男女が一致団結して山野を切り開き生活を始める場面や、作物が取れず徐々に人々が村を離れる様子などを想像も交えて描く。平沢教諭が脚本と、劇中歌4曲の作詞作曲を担当。9月から音楽や朝の授業前の時間に練習を重ねている。
児童たちはこの日、学校から20分余り歩き、八ケ岳のすそ野の明るい雑木林となっている村落跡に到着。劇中に登場する、村がまつったとされる大先(おおさき)神社跡のほこらや泉も見学した。有賀さんから村の歴史や「子どものころ、いつもここへ来て遊んだ。毎年ここでお祭りもあった」との体験談も聞いた。
1年生の五味空君(7)は「泉がきれいだった。きれいな劇にしたいな」と目を輝かせていた。
(提供:信濃毎日新聞)




















