軽井沢町議会(16人)は、人に優しいまちづくり実現を唱えた「軽井沢ユニバーサルデザインのまちづくり推進宣言」を9月定例会で決議し、9日、佐藤雅義町長に宣言文を手渡した。
国内有数の保養地・観光地として、ハード面だけでなく、町民が思いやりの心を持って高齢者や障害者、外国人らが過ごしやすい環境整備を進めようと、全議員が賛成した。今後町民への周知を図るが、宣言の精神を高め、肉付けするには議会の積極的な取り組みが欠かせない。
ユニバーサルデザインは「すべての人のためのデザイン」という意味。ハード面の障害を取り除く「バリアフリー」をさらに進め、障害の有無や年齢、国籍、性別などに関係なく、すべての人が暮らしやすい環境づくりを指す。
議会総務委員会は昨年、先進地の浜松市を視察。高齢化率が20%を超え外国人市民も多い同市が、2003年度にユニバーサルデザイン条例を施行し、ユニバーサルデザイン課を設けて取り組んでいることを知った。
軽井沢町の高齢化率は23・4%(9月1日現在)で上昇傾向にあり、年間約800万人が訪れる観光客の中には外国人も多い。袖山卓也議長は「来訪者を温かく迎える上で、住民や事業者も一緒になって新しいまちづくりをする必要がある。一番強調したいのは一人一人が思いやりを持って行動すること」と話す。
宣言文を受け取った佐藤町長も「理念は尊重する。できることから一つ一つ進めていきたい」と、協力して取り組む姿勢を示した。
町役場や中軽井沢駅、信濃追分駅をはじめ、町内の公共施設や民間施設には古い建物も多く、バリアフリー化は十分進んでいないのが現状だ。議会は今月下旬から町内3カ所で議会報告会を開き、宣言内容を説明する。今後、住民の意見を踏まえた議員提案をするなど、宣言を実のあるものにしていく積極的な姿勢が求められる。
(提供:信濃毎日新聞)




















