飯田市上村中学校の3年生3人が、卒業生を訪ねて同校での思い出などを聞き取っている。全校生徒11人の同校が来年度、同市南信濃の遠山中に統合されるためで、3年生は「母校への思いを残そう」と夏休み中も活動。11月、最後の文化祭で発表する。
3人は胡桃沢雄一君(15)、熊谷絵理奈さん(15)、清水瑠奈さん(14)。最後の卒業生となる自分たちが、地域での同校の存在や卒業生の思いをまとめ発信しようと今春から活動を始めた。これまでに20-70代の卒業生約50人を訪ね「ちょうちんをともして帰宅した」「寄宿舎があり、みんなで寝たのが楽しかった」などの声を集めた。
卒業生の1人、上村下栗地区の野牧年甫さん(71)は「少ない人数ながら、大規模校に負けない努力をしてきていた。学校がなくなるのは何とも言えない寂しさが込み上げる」。こうした話を受け止める3人は、「昔の学校生活は今とは全然違う」と驚き、「上村中に対する思いの強さを感じた」と話す。文化祭では聞き取り内容を展示し、卒業生の話を基に寸劇も披露する予定だ。
担任の塚田周教諭によると、卒業生は約1700人いるといい、3人は思い出や閉校に対する感想を寄せてもらうはがき作りも準備中。塚田教諭は「地域でいかに学校や生徒たちが大事にされているかを、活動を通じて感じてもらえれば」と話している。
(提供:信濃毎日新聞)




















