茅野市尖石縄文考古館(豊平)は、同館所蔵の国宝「縄文のビーナス」や重要文化財「仮面の女神」などを題材にした写真展を開いている。写真家の滋沢雅人さん(50)=東京都=がモノクロフィルムで撮影した短辺96センチ、長辺120センチの大型写真9点を含む27点を展示。照明に工夫を凝らして陰影を強調し、土器の持つ造形美を表現しており、実物とはひと味違う姿を見せている。
滋沢さんは広告写真の仕事をする傍ら、室町時代や江戸時代の能面の写真を撮影。6年前に「能面美の原点は縄文時代にあるのではないか」と思い立ち、土器の撮影を続けている。
「縄文の夜神楽(よかぐら)」と題した作品展は、県内外の14カ所の博物館に機材を持ち込み、約6年間かけて撮影した作品を集めた。
土器が使われていたころの夜のたき火をイメージし、複数の照明機材を博物館に持ち込んで撮影。時には1日がかりで、自分の求める照明方法をつくり上げた。人面に似た土器では、くぼんだ目の部分の深い闇と光の当たる土器の外側の部分との明暗がくっきり。別の土器では、とぐろを巻いたヘビのような紋様も強調され、異彩を放つ。
茅野市米沢の主婦(65)は「すごく斬新。(写真には)陰影があるので、蛍光灯の下に展示されている実物とは違い、迫力を感じる」と話していた。
10月13日まで。午前9時-午後4時半。入館料は大人500円、高校生300円、小中学生200円。8月10、24日の午後2時半からは滋沢さんによるギャラリートークがある(要入館料。申し込み不要)。8月17日まで無休。その後は祝日を除く月曜日と、祝日の翌日が休館。
(提供:信濃毎日新聞)





















