シャマラン監督の新作では、「レディ・イン・ザ・ウォーター」のファンタジックなテイストから一転して、現実的な世界の終わりを予感させる大惨事が描き出される。
アメリカ全土からミツバチがこつぜんと姿を消す。そして今度は、人々が突然、生存本能を失い、次々に命を絶つ異常現象が巻き起こる。高校教師のエリオットは、妻や友人の娘を“見えない脅威”から守るため、必死に活路を切り開こうとする。
シャマラン作品の魅力は、予測のつかない展開やどんでん返しだけではない。見逃せないのは、そうした話術を駆使することでより鮮明になる独自の世界観だ。彼は、主人公たちを未知なるものと向き合わせ、現実をまったく異なる視点からとらえてみせる。
新作では、原因がわからない大惨事の恐怖とあまりにもあっけない死の異様さを通して、私たちを取り巻く身近な自然が見直される。大胆な発想と表現には、環境問題につながるテーマが埋め込まれている。★★★★★(大場正明・筆)
【データ】
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:マーク・ウォールバーグ、ズーイー・デシャネル、ジョン・レグイザモ、ベティ・バックリー
7月26日(土)から全国公開

















