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event 伊那部宿ゆかりの俳人展 伊那で俳句熱振り返る

(2008年7月16日)
「伊那部宿に集う近代の俳人たち」で展示する俳句関連の資料

「伊那部宿に集う近代の俳人たち」で展示する俳句関連の資料

 伊那市西町の有志でつくる「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)は18-21日の4日間、地元の市有形文化財「旧井沢家住宅」で、ゆかりの俳人が残した句集や資料の展示会「伊那部宿に集う近代の俳人たち」を開く。研究者らの講演会も開催。江戸末期から昭和前期、伊那部宿を中心に高まったという伊那谷の俳句熱を振り返る。

 展示の目玉は、伊那市狐島が拠点の俳句結社「円塾社」を主宰した俳人馬場凌冬(りょうとう)(1842-1900年)と、円塾社の顧問を務め、後に新たな俳句結社「観月社」を結成した伊那部宿出身の俳人、根津半嶺(はんれい)(1846-1939年)が計約400句を選び、西町の春日神社に奉納した俳額の原本だ。西町区が収蔵していた。

 伊那谷各地から寄せられた俳句が並び、当時の盛んな活動の様子がうかがえる資料という。凌冬自らの句「宮守と 話し更かして ほとと妓壽(ぎす)」は、当時の住民の交流の様子が浮かぶ一句。田中会長は「風景の良さや生活を詠んだ句が多い。住民が集まる機会には、句作を楽しみの一つにしていたのだろう」と話す。

 井沢家住宅が収蔵する観月社の句集計22点なども展示する。明治から昭和初期、月1回のペースで発行していたとみられる句集だ。ほかに、伊那部宿ゆかりの俳人の写真や説明なども並ぶ。

 講演会は21日午前10時から、旧井沢家住宅で俳人横山みづほさん=伊那市=が、父で観月社を率いた俳人河野花笑(1903-97年)について語る。同10時50分からは郷土史研究家竹入弘元さん=同=が「近代伊那部宿の文学熱について」の題で話す。

 入館料一般200円、小中学生100円で、21日は入場無料。

(提供:信濃毎日新聞)

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