塩尻市洗馬のオートバイレーサー清水直樹さん(34)が、三重県・鈴鹿サーキットで24日から開かれる鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)に、県内から唯一参戦する。20代でレースを始めた遅咲きで、2年連続の出場。大学卒業後、レーサーの道を選んだ清水さんを温かく見守ってくれた姉が3月にがんで亡くなったため、好成績で恩返しをしたい-と意欲を高めている。
清水さんが8耐を初めて観戦したのは、予備校生だった19歳の時。目の前を次々と猛スピードで駆けていくマシンに心を奪われ、「自分も将来、ここで走る」と決意した。全国からファンが集まるお祭り騒ぎも楽しかった。
初めてレースに出たのは大学卒業後。小中学生から経験を積む選手も多いため、遅れを取り戻そうと、筑波サーキット(茨城県)の一般公開日には毎回通うなど猛練習。2003、04年には東日本選手権で2年連続クラス優勝を果たした。
8耐は昨年、埼玉県のオートバイショップ運営チームに移籍して初出場。だが、本番ではマシントラブルで1時間以上止まってしまい、55位と不完全燃焼だった。「今年はテストも順調。20番以内に入りたい」と意気込む。
そんな思いを強くさせるのが、3月に41歳で死去した長姉、保高まゆみさんの存在だ。大卒後、就職せずにレーサーの生活を優先する清水さんに、周囲は「何をやってるんだ」と言うこともあったが、まゆみさんは応援してくれた。昨年の8耐は病を押してサーキットで観戦、「精神的な支えになってくれた」。
今年の8耐は国内外から82チーム、208人が出場する。炎天下、コース上は気温50度以上になることもあり、革製スーツの中は「サウナ状態」で時に意識がもうろうとするという。それでも清水さんは、まゆみさんへの恩返しと、「目の前のバイクを1台でも抜きたい」との思いで走り続けるつもりだ。
(提供:信濃毎日新聞)




















