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topics 山村留学・北相木村から 子どもたち支える村民

(2008年6月21日)

佐久市から来た孫と一緒に、勉強する藤川さん(右)と小井関君(左)を見守る誠子さん

 梅雨の中休みで晴れ間が続いた北相木村。少し日焼けした山村留学生は19日まで12日間、村内の里親の家から村小学校に通った。本年度は3家族が里親を務め、4月から来年2月まで夏休みを除いて毎月の半分を一緒に過ごす。

 「ただいま」。午後4時ごろ、3年生小井関遼太郎君(8)=東京都豊島区=の声が里親の農業木次正武さん(72)宅の玄関に響き、正武さんと妻誠子さん(69)が迎えた。4年生藤川詩乃さん(9)=千葉市=も帰宅し、誠子さんが見守る中、居間の食卓で、2人はドリルを広げ宿題に取り組んだ。

 木次さん夫妻は2人暮らし。子ども3人は村外に住む。13年前から山留生を受け入れ、今年は約120日を一緒に過ごす予定だ。2人で1部屋を使い、誠子さんの目が届くように勉強は居間でする。広間にはこれまでに受け入れた山留生26人と一緒の写真が並ぶ。昨年度は夏冬の短期山留生も引き受けた。

 正武さんは「村の少子化を考え、村に小学校を残したいと里親を引き受けた。子どもがいるおかげで笑いが絶えないし、元気をもらえる」。

 夫妻は夕食前、子どもたちに日記を朗読させる時間を大切にしている。汚い字や文法の間違いを正武さんが指摘する。4月はノート半ページしか埋まらなかったが、今では2ページ分を書く日も。誠子さんは「ただ農家で暮らすのでなく、日記を書くと教育にもなるし、山村留学センターの職員に農家での体験を伝えることができる」と説明する。

 里親以外にも子どもたちを支える村民は多く、村議の旅館業木次清一さん(57)は、農業体験に水田を提供、相木川で釣りも教えてきた。魚の種類や自然を大切にする心も伝え、山留生から毎年贈られる感謝状を大切にしている。大龍寺の住職柳沢徳泉さん(55)は夏恒例の座禅会に受け入れ、おかゆを振る舞う。

 村は山村留学推進委員会を組織。PTA会長や里親、村小学校長ら約20人で構成し、年1回総会を開く。今年は5月下旬に開き、センター側と意見交換をした。副会長の木次さんは「今年は児童の人数が少ないが、山村留学を続けるため、これからも見守っていきたい」と話している。

(提供:信濃毎日新聞)

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