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topics 夢かなえ自転車店 松本で気軽に楽しむ層増やしたい

(2008年6月20日)
20年来の夢をかなえ、松本市内に自転車店を開店した湯川さん

20年来の夢をかなえ、松本市内に自転車店を開店した湯川さん

 松本市笹賀の湯川強さん(42)が20年来の夢をかなえ、同市城西に自転車店を開いた。「環境への負荷がなく、健康にもなれる自転車はこれ以上ない乗り物」。そんな思いを抱き続けてきた。訪れた人にこだわりの自転車やサイクリングコースを提案しながら「愛好者のすそ野を広げたい」と意気込んでいる。

 タイヤ幅が細く速度が出るレース用の自転車、ユニークなデザインの英国製の折りたたみ自転車、米国製のマウンテンバイク…。30平方メートルほどの店内には、各国で流行している、さまざまな種類の自転車が並ぶ。

 湯川さんは大阪府出身。子どものころから自転車で遠出するのが好きで、信大人文学部に入学後、サイクリング部に所属した。3年生の時に国産のツーリング用自転車で旅へ。沖縄では製糖工場、北海道ではコンブを干すバイトをしながら旅の資金を稼ぎ、数年かけて全国を回った。大学はそのまま退学。そのころ、自分の自転車店を開く夢を持った。

 旅から戻り、自転車の構造や組み立て方を学ぼうと首都圏の自転車チェーン店に1年ほど勤務。「都会でありながら、少し郊外に出れば自然がいっぱい」の松本市が気に入り、数年後に松本市に戻って市内の自転車店で働いた。ここ15年ほどは建設会社に勤め、開店資金をためた。

 街中の自転車店は、経営者の高齢化や、中国製の廉価品を扱う郊外店の攻勢などで、減少の一途をたどる。県自転車モーター事業協同組合によると、組合加盟店は昭和30年代に約1400店あったが、現在はその10分の1ほど。ただ近年は、自転車の競技選手が引退後にロードレース用やマウンテンバイクの専門店を開く例も出ている。

 「安曇野市方面や(松本市の)薄川流域…。サイクリングに最適のコースが近場にたくさんある」と湯川さん。「競技に出る本格的な愛好家というよりは、気軽に自転車を楽しむ層を増やしていきたい」と話している。

(提供:信濃毎日新聞)

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