茅野市北山にかつてあった「諏訪鉄山」を舞台にした童話などを女優の鈴鹿景子さん(54)が読み語りする公演が31日、茅野市民館(仲町)で開かれた。身ぶり手ぶりを交えた、感情豊かな鈴鹿さんの語りに、約200人の観客はじっと聴き入った。
戦時中、国内有数の量の鉄鉱石を産出した諏訪鉄山が舞台の童話「月がのぼるまでに」は、武田鉄矢さんの作。少年が、川でおぼれたところを鉄山で働く米軍捕虜に助けられ、そのお礼にと、捕虜たちにトマトやヤマブドウなどを差し入れ、交流が始まるという物語だ。
ギターやケーナの伴奏が響く中、背の高いいすに腰掛けた鈴鹿さんは本を片手に朗読。場面が変わるごとに、時に恐ろしそうに声を震わせ、時にうれしそうに声を弾ませ、立ち上がったりもしながら、聴衆を童話の世界に引き込んでいった。同市宮川小学校6年の小口直希君は「(舞台装置がほとんどないのに)本当に場面が想像できて、自分がそこにいるみたいだった」と驚いていた。
鈴鹿さんは宮城県石巻市出身。公演ではほかに、東北地方の民話4話を、東北地方の方言で披露した。
(提供:信濃毎日新聞)




















