すべてが順風満帆のようにみえたデフ・レパードですが、実は2つの大きな危機に遭遇しています。1回目の危機は1982年、アルコール依存症が原因でギターのピート・ウイリスが突然脱退した時です。
代わりに参加したのが当時ガールのフィル・コリン。ガールは日本ではむしろアイドル的な人気のグループだったので、世間をあっと言わせました。リード・ボーカルのジョー・エリオットが彼の実力を見抜いて起用、危機をのがれました。
84年12月にはドラマーのリック・アレンが交通事故で左腕を切断、ドラマー交代か?という絶対的な危機に見舞われます。片腕でも操れるシモンズのエレクトロニック・ドラムキットでリックはハンディーを見事に克服したのです。
そのかいあって87年に発表したこのアルバムは全世界で1600万枚のセールスをあげ、シングル「ラヴ・バイツ」は全米1位を獲得。今でも88年の来日公演で、リックの雄々しい姿に涙したことが忘れられません。
(ユニバーサル・2800円)=北澤孝・筆


















