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topics 佐久で県内3例目の出土 黒曜石貯めた弥生のつぼ

(2008年5月20日)
佐久市の西一本柳遺跡10(X)6(VI)から出土した黒曜石(右)と土器

佐久市の西一本柳遺跡10(X)6(VI)から出土した黒曜石(右)と土器

 佐久市教育委員会は19日、同市岩村田の「西一本柳遺跡10(X)6(VI)」から、黒曜石を貯蔵した弥生時代のつぼが出土したと発表した。県内での出土は同市根々井、上伊那郡箕輪町に続き3例目。原石や加工途中の黒曜石も見つかり、石器の製作過程を知ることができるという。

 出土したのは、推定で高さ約45センチのつぼの下側部分で、復元した高さは18センチ、最大直径27センチ。約2000年前の弥生時代中期後半に使われた栗林式土器という。

 黒曜石は51点、計145・5グラム。うち7点が接合でき、原石を2つに割って親指のつめほどの剥片(はくへん)を何枚も打ち割った様子が確認できた。剥片は矢尻などにして狩猟や戦闘に使ったとみられる。ほかに黒曜石でない石器2点が出土した。

 同遺跡は湯川の段丘上で、国道141号沿い。結婚式場建設に伴い、4月末まで約1カ月間、約400平方メートルを発掘した。一辺6メートルほどの方形の竪穴住居跡で、つぼがつぶれたような状態で出土、中や周囲に黒曜石があった。つぼに貯蔵するのは弥生時代の特徴で、縄文時代は柱穴など土の中に貯蔵されたという。

 担当した市教委文化財課の冨沢一明さん(42)によると、西一本柳遺跡一帯では弥生中期の住居跡が約230軒確認されているが、黒曜石を貯蔵したつぼの出土は初めて。「特定の人が所持したのか、分業体制だったのか。集落の中での位置付けが興味深い」と話していた。

(提供:信濃毎日新聞)

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