木曽郡内の中学生たちが森の手入れや植樹などに力を入れている。若い世代に豊かな自然と文化を受け継いでいってもらおうと、ほとんどの中学校が森や木を利用した体験学習に取り組んでおり、16日には木祖村小木曽の村有林で木祖中の生徒たちが地元特産のお六櫛(ろくぐし)の原料となるミネバリを植樹。本年度の活動をスタートさせた。
木祖中では総合学習でお六櫛について学んでおり、保存会に作り方を教わったり、ミネバリを植樹したりしている。この日は生徒14人が村職員らの指導で植樹。「学校でなければこうした体験はできない。1年生の時に植えた木が育っているのを見てうれしかった」と3年生の小林秀平君(14)。保存会の北川聰会長(74)は「木が育ち、くしが作れるようになるまで200年はかかる。こうして何代にもわたって木を育てることで将来につながる」と言い、生徒たちの手で伝統工芸の資源が植えられていくことに意義があると考えている。
郡内ではこの後、19日には王滝中(王滝村)が村有林で、20日には三岳中(木曽町)が学校林で、それぞれ全校生徒が間伐などを行う。
開田中(同)も全校で学校林を手入れしている。30年にわたる活動が認められ、昨年度の全日本学校関係緑化コンクールで入選した。福島中(同)は秋に1年生が村有林の下草を刈り、南木曽中(南木曽町)も学校林などの間伐や下草刈りをしている。上松中(上松町)は3年生が赤沢自然休養林内で遊歩道の整備などをしている。
大桑中(大桑村)は28日に3年生が村有林で植林をし、1年生が秋に間伐、2年生は木工職人の仕事などを見学し、それぞれ森の維持と利用を学ぶ。同校は「体力のある中学生にとって、山の体験はちょうど良い。命の学習にもつながり、森がどう生まれ、引き継がれて、誰が担うのか、考えるきっかけになっている」としている。
(提供:信濃毎日新聞)





















