県厚生連佐久総合病院(佐久市)の研修医32人が、17、18日に開く病院祭でエイズをテーマにした劇を披露する。中高年層のHIV(エイズウイルス)陽性者や、発症して初めて感染していたことが分かる「いきなりエイズ」の患者もいるため、根強い偏見をなくし、検査の大切さを地域に根差した形で訴えたい-としている。
「ホントは身近なエイズ、勘違いしていませんか?」と題した劇は、同病院の研修医で、アフリカのエイズ孤児を支援する都内の非政府組織(NGO)「PLAS(プラス)」代表理事を務める加藤琢真さん(26)が台本を書いた。県内での活動を模索していた加藤さんが「身近な問題として考えるきっかけにしてほしい」と作った。
佐久地域に子どもと暮らす40代夫婦が主人公。無縁と思っていたエイズ感染を検査で知った夫は妻への伝え方や将来の生活に悩み、妻は周囲から避けられる夢を見て苦悩し、エイズとともに生きる決意をするまでを描く。
約20分の劇中、世界や日本、県内の現状やHIVに関する感染経路といった基礎知識を説明、コンドームの使用などを訴える。「親しみやすいように」(加藤さん)と、登場人物名に漫画のキャラクターなどを使っている。
13日夜の練習は午前零時近くまで続いた。研修医として約半年、エイズ患者を診察している加藤さんは「特別怖い病気ではない。正しい知識を広め社会の理解を底上げしたい」と話している。
17日午後1時10分と18日同2時10分から病院1階の「いこいの広場」で開く。問い合わせは同病院(電話0267・82・3131)へ。
(提供:信濃毎日新聞)




















