5年ぶりに、ソロ歌手として再出発した藤本美貴が、歌謡曲にチャレンジし、新境地を開拓。本作は、事務所の先輩・堀内孝雄との競作で、「吾亦紅」のヒットでおなじみの、杉本真人が作曲した話題作です。
別れた恋人への想いを、切々とつづった泣ける歌詞が印象的で、等身大の女性の気持ちを見事に表現しています。アイドル時代から、とても艶のあるボーカルが魅力的だった彼女。今回、自身初となる歌謡曲路線は、まるでパズルがうまくハマったようにマッチしていて、違和感なくじっくりと聴き入ることができます。
そして、なんといっても、ドラマ「冬のソナタ」の主題歌を手がけた、ユ・ヘジュンによるアレンジがとてもおしゃれ! 美しく奏でられるピアノの音色が、「置き手紙」の主人公の深い悲しみを、きれいに洗い流してくれているかのように感じます。
「洗練された歌謡曲」といった趣の本作。貫禄たっぷりの堀内孝雄バージョンと併せて、じっくりと聞いてほしいです。
(ライス・1200円)=菊地利彦・筆

















