下伊那郡天龍村大河内の池大(いけだい)神社で8日、国選択無形民俗文化財「シカオイ行事」が行われた。狩人や勢子(せこ)に扮(ふん)した氏子が、わらで作った2頭のシカに矢を放ち、農作物に鳥獣害がないよう祈願する祭り。住民たちは「最近はシカを見ない日がない」と、今年の豊作を願って祭りに臨んだ。
社殿での神事の後、狩人に「偵察」を命じられた勢子2人は、境内に戻って「出たぞー」と大声で合図。狩人がシカを射ると、今度は2人の女性がシカを持ち上げて「捕ったぞー」。胴体のわらを裂き、中に詰めた縁起物のあずき飯などを取り出した。
以前は、子どもがわらを裂く役を務めたといい、同神社役員の竹田保彦さん(80)は「昔はけんかになるぐらい詰め物を真剣に奪い合ったものだった」と話していた。
(提供:信濃毎日新聞)




















