桜の名所として知られる伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園で5日、恒例の「さくら祭り」が始まった。園内のタカトオコヒガンザクラは、一部でつぼみが膨らみ赤みを帯びる程度だが、県内外から訪れた人たちは一足早い花見気分を楽しんだ。開花は11日ごろ、見ごろは16日前後の予想だ。
穏やかに晴れわたった空の下、地元保育園の年長児らが手をつないで園内の桜(おう)雲(うん)橋(きょう)を渡ると、閉まっていた問屋門が開けられ祭りが開幕した。桜雲橋近くでは、市内の琴の奏者が「さくらさくら」「荒城の月」を演奏して雰囲気を盛り上げた。
伊那市美篶の主婦、山崎直美さん(60)は、89歳の母、7歳の孫と一緒に南ゲート近くの芝生でおにぎりを味わった。「込み合う前に散歩がてら来た。今にも咲きそうな赤いつぼみもあって、風情がありますね」(山崎さん)とうれしそうだった。
21日午前11時と午後2時からは、市内で演奏会を開いている埼玉県川越市の横笛奏者、大野利可さんを招き、園内でしの笛演奏会を初めて開く。市商工会女性部高遠支部は16、17日の午前10時から、さくら茶を振る舞う。地元の人でつくる「桜奏会」は14、17日の午後7時から、民俗芸能「高遠囃子(ばやし)」を巡行する予定だ。
祭りは5月5日までの予定。観桜期の入園を1983年に有料化してからの入園者数は計約675万人。市観光協会高遠支部は今期中の700万人到達を見込んでいる。
(提供:信濃毎日新聞)





















