戦後中国に残留した栗原貞子さん(82)=東京都江東区=の半生を追ったドキュメンタリー映画「花の夢」の上映会が24日、佐久市の県佐久勤労者福祉センターであった。上映後、主演した栗原さんと東志津監督(32)らが講演し、観客に戦争の悲惨さを訴えた。
栗原さんは岡山県の農家の出身。18歳で旧満州(中国東北部)に渡り、日本人男性と結婚したが、男性が出兵して行方が分からなくなり、子どもを育てるため中国人男性と再婚した。映画は、栗原さんの証言と当時の写真を基に製作した。
栗原さんは講演で、ソ連軍の空襲に遭いながら山の中を逃げ続け、生まれた子どものために母乳をもらいに近所を回った経験などを振り返り「絶対にこんな戦争をしてもらいたくない」と平和の大切さを訴えていた。
満州に渡った人たちの取材で県内を訪れたという東監督は「長野県で上映してもらうことは大きな意味がある。今日のような上映会の機会を広げていきたい」と話した。
上映会は佐久地方の有志による実行委員会が主催。2回の上映で、約480人が鑑賞した。実行委員長の佐々木都さん(79)は「大勢が見てくれてよかった。いい映画があれば、また上映会をしたい」と話していた。
(提供:信濃毎日新聞)




















