佐久穂町平林地区はこのほど、災害時に備えて避難場所や要介護者がいる家などを記した「災害助け合いマップ」を作った。区長の工務店経営小川泓一(こういち)さん(71)は「日常の声掛けなど、高齢者を近所で支えるきっかけにも活用していきたい」と話している。
マップはA3判の手書き図面をカラーコピー。区内約60世帯(約220人)を地図に記入し、車いすや寝たきりの人、小学生以下の子どもがいる家などを色分けした。1-6班ごとの一次避難場所と、班ごとに点呼を行って集合する二次避難場所を案内し、消火栓の位置も書き込んだ。
マップ作りは、小川さんが昨年7月の新潟県中越沖地震時で地域住民が協力して高齢者を救い出した記事を目にし、「災害に備えて地区のことを知る必要がある」と痛感。各班長が各家庭を回って状況を把握、町社会福祉協議会にも相談しながら進めてきた。
昨年9月の防災の日には、一次避難場所と二次避難場所だけを記したマップをまとめ、実際に避難訓練にも取り組んだ。作業を通し、住宅が密集する所の近くに消火栓がないことも分かり、地域の実情にあらためて気付いたという。
住民のプライバシーへの配慮から、全世帯の世帯主名を網羅した全体版と、班内だけの世帯主名を入れた各班別の計7種類を作製。全体版は区役員や行政用とし、世帯には各班のものを配布した。
小川さんは「区民の理解が進んで全世帯名を書いたマップをみんなが持ち、高齢者支援にも取り組めるようにしたい」と話していた。
(提供:信濃毎日新聞)




















