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entertainment 「善光寺繁昌記」を現代語訳 長野の男性

(2008年1月15日)
現代語訳した「善光寺繁昌記」と小林さん

現代語訳した「善光寺繁昌記」と小林さん

 1877(明治10)年の善光寺門前の様子を漢文で紹介した「善光寺繁昌(はんじょう)記」を、長野郷土史研究会会長で高校教諭の小林一郎さん(57)=長野市七瀬南部=が現代語訳し、14日、市内で披露した。江戸時代を色濃く残す当時の風俗が生き生きとした記述でよみがえった。

 繁昌記は、高遠藩出身の南画家、長尾無墨(1832-94年)が長野県官僚だった明治10年末にまとめた。参詣の様子を描く「初編」、多彩な商売を活写した「二編」、花街・権堂の風俗を見聞した「三編」から成り、いずれも庶民の表情や日々の出来事をユーモアと風刺を交えて採録している。

 看板に「二銭八厘」と書いた店は、すべての商品が同一価格で今日の「百円ショップ」。移動図書館のような「貸し本屋」や、今はない境内の「花売り」、真夏でも戸隠の奥山から氷を馬で運び出したという「氷売り」の記述もある。

 本堂内で起きた僧侶同士の乱闘や、県内で遊郭制度ができる直前の花街の様子からは、したたかな芸妓(げいぎ)の日常や群れ集まる男たちの姿も浮かび上がる。

 14日は、「門前町長野の知られざる文化」と題した講演会で小林さんが内容を紹介。約170人が耳を傾けた。

 「これほど豊富な風俗の記録は、普通の歴史書には出てこない」と小林さん。難解な漢文でほとんど存在を知られてこなかっただけに、「長野の魅力を知る上でぜひ読んでほしい」と話している。B5判、約80ページ。問い合わせは長野郷土史研究会(電話026・224・2673)へ。送料込み2000円で販売する。

(提供:信濃毎日新聞)

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