『旬の甘み、簡単レシピで』
ブロッコリーは、いつでも手に入るため旬が分かりにくい野菜ですが、これからが旬。寒くなると甘味が出て本当のおいしさが味わえます。この料理、ご覧の通り、レシピは簡単きわまりないものです。ブロッコリーさえあればいつでも誰でもできて、ものの十分もあれば出来上がりです。
先の方だけでなく、下の軸も全部食べたいものです。軸の皮は少し堅いので、ナイフで下から上へと引っ張るようにしてむきます。こうすると蕾の部分と軸に火が通る時間がほぼ同じになって、全部おいしくいただけます。
蕾の部分を小さく分ける時は、まず軸に切り込みを入れ、裂くようにすると蕾がバラバラにならず、きれいに分けることができます。八百屋さんから買ってきたものなら、小分けにしてから調理するまで冷水にとっぷりと沈めておくと張りが出て、火を通すとより一層甘味が出ます。
ほとんど水なしで蒸し煮しても、焼け付くこともありません。簡単な料理ですが、ちょっとした扱いを知っていると格段においしく美しく仕上げることができます。火の通し加減はお好みです。柔らかーくほろほろに仕上げるのもよし、かりっとした歯応えを残してもおいしいものです。
よく見るとブロッコリーは花の蕾です。開いて黄色くなってしまっては味が半減しますので、なるべくしっかりとしまったものを選びましょう。蕾を食べるのですから素晴らしい栄養の宝庫です。
昔のローマ帝国の皇帝たちも、健康のためにこの素晴らしい栄養食品をこぞって食べたそうです。イタリアでは数千年も前から食べられている野菜です。彼らはブロッコリーが健康と長寿に役立つと知っていたようです。
長野県のブロッコリーはおいしいですね。野尻湖の家に行くとき立ち寄る道の駅や野菜の共同販売所には、おいしそうなブロッコリーがいっぱい。昨日も食べたのにまた今日もつい買ってしまう。
おいしく簡単な食べ方をいろいろ知っていると、毎日食べても飽きません。わが家ではブロッコリー料理といえば、このオイル蒸しとパスタが一番の人気。少し手を加えるとしたらフライでしょうか。大きめに分けたブロッコリーに粉、卵、パン粉の衣を付けて、オリーブオイルできつね色に揚げます。塩をふってレモンを搾っていただきます。
手を加えるといってもこれも超簡単。レシピなど見ないで、聞いただけでもできてしまう簡単料理です。
もともと力のあるおいしい野菜は、極力そのものの持ち味を生かすように、できるだけ「引き算」の料理をする、つまり手をかけ過ぎないことが大切です。
(提供:信濃毎日新聞)






















