千曲市上山田温泉在住で、ハンガリー出身の陶芸家アーグネス・フスさん(46)が、長崎県波佐見町でこのほど開かれたご飯茶わんのデザインを競う「第2回めし碗(わん)グランプリ展」(同町など主催)で最高賞の大賞を受賞した。作品は赤と青の顔料を使った一組の「夫婦(めおと)碗」。鮮やかな色合いと独創性が評価された。フスさんは「身近な茶わんで認められ、うれしい」と喜んでいる。
同展には、全国から800点余の応募があった。フスさんの作品は、帯状にした粘土を巻き、渦を巻いたような形。「茶わんを使う2人のカップルの幸せ」への願いも込めた。審査委員長で古美術鑑定家の中島誠之助さんからは「ほかにはない独特の香り」「単純だが、このような発想の器作りはなかなかできない」との評価があったという。
ハンガリー国立美術工芸大で陶芸を学んだフスさんは、同市出身で信州版画協会会長の銅版画家若林文夫さん(65)と結婚したのを機に、14年前に来日。現在は主に、帯状にした粘土を用いた皿、カップ、オブジェなどの作品を作っている。フスさんの作品は「無限を表現する」という渦巻きを用いるのが特徴。受賞作も「渦巻きの形を追究した結果、自然にできたもの」と話す。
日本の陶磁器についてフスさんは「ぬくもりがあることや、季節や料理によって器を使い分ける楽しみ方が魅力」と話す。今後は「器だけでなく、壁面やオブジェなど、陶磁器のさまざまな可能性を追究していきたい」と、創作意欲を燃やしている。
(提供:信濃毎日新聞)




















