佐久穂町図書館で、利用者が意見や要望を書いて投書し、職員がコメントを返す「佐久穂町図書館へ」が好評だ。投書と返事は館入り口脇に展示。中学、高校生からの投書が多く、「若い人と図書館をつなぐきっかけにしたい」と、難題にも丁寧に応えている。
年に60~100件ほど寄せられる投書に返事を書いているのは司書の大工原千恵さん(58)=佐久穂町海瀬。2007年から担当し、最初のころの返事は数行だったが、本の紹介などを書いているうちに次第に長くなり、別の用紙を足して数十行書くこともある。
友人関係で悩んでいる、という投書には、「みんなちがって、みんないい」の一節で知られる金子みすゞの詩を紹介した。「なんでもいいからグロテスクな本を」という要望には江戸時代の絵草紙などに描かれている妖怪の本を紹介。「図書館資料の『グロテスク』探しをしてみませんか」と語りかけた。
張り出されたコメントを見て「どなたが返事を書いているんですか」と尋ねてくる利用者もいるという。
大工原さんは「どんな内容の投書も、投げてくれたのだからきちんと返そうと、なるべく具体的に本を紹介することにしている。返事を書くことで、こちらも勉強になります」と話している。
(提供:信濃毎日新聞)





















