諏訪市中洲の信州風樹文庫は、一昨年12月に89歳で亡くなった評論家加藤周一さんの特設コーナーを設けている。加藤さんが信濃毎日新聞文化面に連載したエッセー「高原好日」で紹介された人たちの著作27冊を展示。同文庫は、戦後日本を代表する知識人の思想的背景を知ってほしい-としている。
信州風樹文庫は、岩波書店の刊行物を集めている市立図書館。コーナーは、加藤さんの70年余にわたる執筆活動の軌跡をまとめた「加藤周一自選集」(全10巻)の刊行を、同書店が昨年から始めたことを記念して設けた。
加藤さんは少年時代から、夏を軽井沢で過ごしており、当時を回想した「高原好日」は、2001年から3年間連載した。コーナーには、堀辰雄の小説集「風立ちぬ・美しい村」や中野重治の詩集、詩人でドイツ文学者の片山敏彦の翻訳による「ゲーテ詩集」といった岩波書店から刊行された作品が並ぶ。
風樹文庫の司書牛山志穂さん(32)は「雇用問題など現代の社会問題を考える上で、ヒントになるものばかり。幅広い層の人に読んでもらいたい」と話している。
コーナーは4月末まで。開館時間は午前10時~午後6時。月曜休館。
(提供:信濃毎日新聞)





















