諏訪郡下諏訪町出身の柳沢寿男さん(38)が首席指揮者を務める「コソボフィルハーモニー交響楽団」が7月17日、岡谷市カノラホールで演奏会を開く。国内4カ所での演奏の最初の会場となる。同フィル音楽監督のバキ・ヤシャリさんが、この演奏会のために紛争と平和をテーマに作る曲が演奏される。
岡谷での公演で演奏するモーツァルトの「レクイエム」では、諏訪地方のアマチュア合唱団員が共演する。30日には約200人が参加して初の合同練習が市内で行われたほか、練習会場を訪れた柳沢さんが演奏会への意気込みを語った。
コソボは2008年2月にセルビアからの独立を宣言。今回の演奏会は日本とコソボの国交樹立を記念しており、柳沢さんが日本国内の企業や国連関係者らに呼び掛けてつくった実行委員会が主催する。
バキさんはコソボ紛争で親族2人を亡くしている。柳沢さんが同フィルの常任指揮者に就任する前の演奏会で、バキさんは「再び紛争になれば楽器ではなく、自分は武器を取る」と話していた。それが、演奏会の成功に感動し、今回の日本での演奏会のために曲を作ることになった。
この日会見した柳沢さんは「一見陽気に見えるフィルのメンバーは重いものを背負っている。演奏会がお互いの国を知るきっかけになれば有意義」と期待を話した。合唱団員の練習会場では、紛争を経て独立したコソボの歩みや音楽家の苦悩について語った。
柳沢さんは国立音大を卒業後、フランス留学などを経て、昨年5月から同フィルの首席指揮者を務めている。
7月17日は午後2時開演。チケットは3千円。1口5千円で演奏会運営への寄付も受け付けている。合唱団員は男性が不足しており、参加者を募集している。問い合わせは事務局担当の小口武男さん(電話090・3333・3862)へ。
(提供:信濃毎日新聞)





















