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life 善光寺前に住みませんか 若者ら空き家情報を発信

(2009年11月16日)
空き家を活用する「門前暮らしのすすめ」について話し合うメンバー

空き家を活用する「門前暮らしのすすめ」について話し合うメンバー

 長野市の善光寺門前に暮らす若者たちが、不動産市場に出回りにくい中心市街地の空き家を調べ、インターネット上で情報提供する試みを始めた。風情ある街並みが人口減や高齢化で更地や駐車場になっていくのを惜しみ、「住むことで街を元気に」と提案。柔らかな発想と行動力に地元住民らも期待を寄せている。

 「門前暮らしのすすめ」と名付けたプロジェクトを担うのは、20~40代の編集者やデザイナー、ライブハウス経営者ら6人。商店街や問屋街、花街、職人街など、さまざまな顔があった善光寺周辺の約30区で、再び「住む」ための価値の発掘と創造を掲げる。

 廃れつつある職人技や暮らしぶりを取材し、冊子やウェブサイトで公開するとともに、まちづくりのワークショップや演劇などの催しも展開。空き家紹介は、北海道出身のライター高井綾子さん(33)を中心に10月から着手した。

 各区長から住めそうな家の聞き取りを進め、これまでに15軒を下見した。順次、サイトに写真や感想を載せている。空き家を直接仲介するには県の免許が要るため、今のところネット上の情報発信にとどめているが、建築家や不動産業者らとも連携して仲介や改修を手伝うことまで視野に入れ、検討を始めている。

 紹介する空き家の基準はおおむね築30年以上。「古いからこそ住みたい、商売がしたい、手を加えて何かしたいと思う人はいる。でも、多くは知らないうちに壊されてきた」と、高井さんは語る。

 古い家は一般的な賃貸市場に出回りにくい。路地の奥で駐車できなかったり、水回りや風呂・トイレの構造が古かったりで、「市場価値はほぼゼロ」と、旧市街地の事情に詳しい不動産業者。改装してまで賃貸に出す例はまずないといい、「残したいと思っても持ち主はどうしていいか分からなかった」と説明する。

 メンバーは、区長会などへの趣旨説明とともに、空き家の活用や移住者をどう受けとめるのかについて聞くアンケートを近く約5千戸に配る予定。「私たちの思いが住民の思いと重なるのか、喜んでもらえるのか知りたい」(高井さん)という。

 善光寺門前では、ほかにも空き家に自ら手を入れて住んだり、市民参加で土蔵を文化・芸術の場に改修したりする若手の動きが活発化している。かつてにぎわった東参道にある淀ケ橋区の区長、坂田泰昭さん(70)は「この辺も空き家が増えるばかりだった。若者たちが入ってきてくれるのを大いに期待したい」と話している。

 同プロジェクトのウェブサイトは「門前暮らしのすすめ」で検索できる。

(提供:信濃毎日新聞)

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