県水産試験場(安曇野市)と諏訪湖漁業協同組合(諏訪市)は31日、水中に電流を流して魚を感電させる特殊なボートを使った外来魚駆除の実証実験を諏訪湖で始めた。増加傾向にあるブルーギルなどが対象で、同漁協がボートの導入を検討している。初日は500匹を捕獲。2日まで続けて効果を探る。
「電気ショッカーボート」と呼ばれ、船首部に取り付けた2本の棒の先端にある電極から最大700ボルトを放電しながら、ゆっくりと進む。近くの魚は感電し、まひして浮かんだり、沈んだりする。ボートの上から、動かなくなった外来魚だけを網で捕獲する仕組み。在来魚も動かなくなるが、しばらくすると、まひからさめて泳ぎ出すという。
同漁協によると、ブルーギルはワカサギやコイ、フナなどの卵や稚魚を食べてしまうという。これまで駆除に使ってきた刺し網は、形状からブルーギルがかかりにくく、在来魚もかかって死なせてしまう課題があった。
ショッカーボートは、北海道立水産孵(ふ)化場(恵庭市)が函館市の五稜郭のお堀で成果を上げ、環境省も皇居のお堀で駆除実績があるという。今回の実験のため、同孵化場から借りて貨物列車で運んだ。
この日は朝から下諏訪町の船着き場に同試験場職員や同漁協役員ら計約20人が集まった。成果は2時間15分間で、ブルーギル251匹のほか、ブラックバス249匹を駆除した。見守った同漁協代表監事の吉沢忍さん(64)は「非常にいいペース。買う方向で検討します」と話していた。
(提供:信濃毎日新聞)




















