サッカーの第89回天皇杯全日本選手権は31日、各地で3回戦11試合を行った。2回戦でJ1浦和を破った県代表の松本山雅FCは秋田市八橋運動公園陸上競技場でJリーグ2部(J2)のFC岐阜と対戦し、1-4で敗れた。
松本山雅は前半22分にCKから先制点を許すと、後半10分にはゴール前で細かくつながれて2点差に。後半15分にMF大西の浮き球に抜け出したFW小林がDFをかわして1点を返したが、終盤に2点を追加され突き放された。
〈移動に10時間、動き重く〉
隣県対決となった松本山雅とFC岐阜の試合会場は、両チームの本拠地から遠く離れた秋田市。飛行機で現地入りした岐阜に対し、松本山雅は約10時間に及ぶバス移動。疲労の影響もあったのか、松本山雅は特に前半の動きが重かった。この間に最も避けたかった先取点を奪われ、後半立ち上がりに追加点を許す展開。2回戦ではJ1浦和を破ったが、吉沢監督は「(番狂わせは)2度は続かなかった」と敗戦を受け止めた。
シュート数は岐阜の7に対し松本山雅は6。点差ほど一方的な試合ではなかった。後半15分に小林の個人技で1点差に迫った後は、選手交代で攻撃的なシフトに切り替えたこともあって押し込んだ。しかし、その時間帯に追加点が奪えず、次の1点は岐阜に入った。
浦和戦では守備的な戦術で失点しないことを最優先した。この時は目の前の相手に勝つための急場の手段だったが、その後の全国社会人選手権でも同じ戦い方で結果を出した。「相手に合わせていた以前と違い、今はチームにベースができた」と主将の柿本。この日は結果が伴わなかったが、堅守速攻のスタイルが確立したことでチームに一体感が生まれている。
日本フットボールリーグ(JFL)昇格を懸けた全国地域リーグ決勝大会が3週間後に始まる。同じような戦術を取るかは相手の出方にもよるが、狙った展開に持ち込むための準備だけは欠かせない。そのためには、選手のコンディショニングを含め、クラブが一丸となって立ち向かう姿勢が必要だろう。
(提供:信濃毎日新聞)




















