上田市上田原の上田創造館で2日、県農民美術連合会主催の21回目の「農民美術作品展」が始まった。今年は、洋画家、版画家の山本鼎(1882-1946年)が神川小学校で練習所を開いて、農民美術運動を始めてから90年の節目に当たる。後継者不足が悩みだが、新たな取り組みも行って地元発祥の美術の継承を図っていく。
作品展には、上田市と東御市の40代-80代の会員13人による、力強さや温かみを持ち合わせた木彫作品計70点余が並ぶ。アヤメやリンドウを彫り込んだ枠にはめた鏡、ツバキの花をかたどったつまようじ入れなどの実用品から、山岳や草花を彫って着彩した壁掛け、本物と見まがう柿、着物姿の少女の置物といった装飾品まで幅広い。
「芸術家というより職人の意識で作っている。素朴さが農民美術の持ち味」と池田初男会長(70)。
今年は、歴代の作り手の作品もそろえた記念展の開催、農民美術の歴史や特徴を記した小学生向けのパンフレットの作成と配布などを新たに行い、周知に力を入れる考えだ。池田会長は「鼎から続く歴史を途絶えさせるわけにはいかない。分かりやすく魅力を伝える工夫を重ねる」と話していた。
作品展は11日まで。午前9時半-午後4時半(最終日は午後4時)。入場無料。
(提供:信濃毎日新聞)





















