『善き人のためのソナタ』『ヒトラーの贋札』など、「ナチス政権下を舞台にした映画に外れナシ」と言われている。
本作も、ドイツ人将校が首謀者となった、1944年のヒトラー暗殺計画を基にしたサスペンスだが、大スター・トム主演によるハリウッド産というのが好みの別れるところ。ドイツ人からすれば、おまえが手を出すな!という国民的感情があるのか、将校の遺族からは「トムじゃ背が低すぎる」と難癖を付けられてしまった。
ただ、トムのプロデュース能力は毎度のことながら評価したい。ここ最近、アメコミ映画に甘んじていたシンガー監督を迎え、脇役は渋い演技派俳優ぞろい。そんな彼らがヒトラーの命を狙って、息詰まる駆け引きを展開するんだもの、面白くないはずがない!
しかしご存じの通り、ヒトラーは45年に自殺している。大掛かりな今回の作戦以外にも暗殺未遂事件は多々あったとか。それでも生き永らえたヒトラーって、悪運が強いわ。★★★★☆(中山治美・筆)
【データ】
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー&ネイサン・アレクサンダー
出演:トム・クルーズ、ケネス・ブラナー
3月20日(金)より全国公開

















