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entertainmentハリウッドシステムの理解に必見 『ハリウッド監督学入門』

(2009年3月17日)
『ハリウッド監督学入門』

『ハリウッド監督学入門』

 ホラーの旗手としてハリウッドでも評価の高い中田秀夫監督。だが、赤狩りでハリウッドを追われた映画監督の生涯を追う『ジョセフ・ロージー 四つの名を持つ男』、日活時代の師匠・小沼勝監督とロマンポルノにオマージュをささげた『サディスティック&マゾヒスティック』と、優れたドキュメンタリーの担い手でもある。

 本作は、時間を費やしたハリウッド版『the EYE』が頓挫(映画はその後、フランス人監督で完成)したことをきっかけに、その怒りと「なんで実現までこんなに時間がかかるの!?」という素朴な疑問を抱えて、元ドリームワークス最高責任者や非米国人監督らに自らインタビューしたもの。

 中田監督の人柄が相手を無防備にさせるのか? 「映画はビジネス」であり、「本当は作りたくないけどチャンスをつかむために撮った」と当事者たちがぶちまける本音に笑っちゃう。周防正行監督の著書『「Shall we ダンス?」アメリカを行く』と並び、ハリウッドシステムを理解する必見作だ。★★★★★(中山治美・筆)

 【データ】

監督・プロデュース:中田秀夫

音楽:川井憲次

出演:ウォルター・パークス、ミシェル・ウェイスラー

3月21日(土)より全国順次公開