東御市八重原の梅野記念絵画館・ふれあい館で、前衛書家、井上有一(1916-85年)の作品展が開かれている=写真。畳1枚ほどの大きな和紙に、「上」「貧」「愚」「花」など漢字一文字を特大の筆で書き上げた書や、宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ」を書き写した作品など、約80点が並んでいる。
漢字一文字は、ボンドを混ぜた特殊な墨を使っていたため、筆が動いた跡をはっきりと見ることができる。滴った墨も、激しい創作の様子を物語る。中には、和紙をはみ出して下に敷いた新聞紙にまで書いてしまい、新聞紙も含めて作品にした書もある。
井上は東京生まれで、小中学校の教師を務めながら創作活動を続けた。独特の作風は、国内よりも海外での評価が高いという。作品の一つ「心」は、英国スピード社製水着の北京五輪モデルにプリントされる。作品展は7月27日まで。
(提供:信濃毎日新聞)




















