塩尻市北小野の農業、小松一朗さん(70)が、定年退職前後から登り始め、撮影した海外の山岳の写真を、近くの古田晃記念館で展示している。この10年余でヒマラヤ山脈を5回、アンデス山脈を2回訪れるなどした。「苦労して登った後の充実感は何ものにも替え難いし、トレッキングだけでも楽しめる」と、思い出の16枚を選んだ。
同記念館の関係者の依頼で展示。波状の氷雪壁「ヒマラヤひだ」が夕日に染まる風景や、吹雪の中でアンデス山脈ピスコ峰(5、752メートル)に登頂した様子などを選んだ。ヒマラヤで撮影したブルーポピーなどの植物写真もある。
小松さんは高校卒業後、会社勤めの傍ら週末の登山に熱中した。「北アルプスや中央アルプスはほとんど登った」。仕事の責任が増した30代から中断したが、定年を前に山への情熱がよみがえった。プールで体力づくりをし、国内の山に通い始めた。
初の海外山行は1996年。中国・ブータン国境のチョモラリ峰(7、326メートル)に登頂した県山岳協会と中国登山協会の合同隊に、サポート隊員として随行した。この時はベースキャンプ止まりだったが、以降2005年まで毎年、外国の山に出掛けた。
10人程度の公募ツアーを利用する。同行者も50-60代が多いという。「若いころは、海外登山なんて夢のまた夢。同じあこがれを持ち続けた人が集まるのだろう」と小松さん。
昨年まで2年間は地区の区長などの仕事があり、渡航できなかった。今後については「周りに心配をかけてもいけない。70歳過ぎて海外はどうかな」と笑顔を見せながら、「年代に合った山の楽しみ方を探したい」と話している。
記念館は土、日、祝日のみの開館で、写真展の観覧は24、25日が最後。入場無料。
(提供:信濃毎日新聞)




















