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event 古い物「今も使える」 上田の68歳が生活用具を展示

(2008年6月20日)
大正時代の蓄音機でレコードを聴く若林さん(左)と来訪者

大正時代の蓄音機でレコードを聴く若林さん(左)と来訪者

 上田市真田町長(おさ)の元農協職員若林幸正さん(68)が、近くの「カフェ&ギャラリーSaan」で「懐かしい生活用具展」を開いている。製造から110年以上たってもほぼ正確に動く明治期の壁時計など、約70点を展示。新商品が次々に出て物を買い替える期間が早まり、新しさや便利さが追求されがちな中、「手入れをして一つの物を大切に使い続けたり、再利用したりすることを考えるきっかけにしてほしい」との思いを込める。

 大正時代の蓄音機、昭和20年代の扇風機、真空管ラジオ、飯ごう、糸車、火鉢-。会場内のほとんどが若林さん宅で受け継がれた物で、壁時計やラジオなどは今も日常生活で活躍している。「一つ一つに親しみや思い出がある。同じ物は再生できないし、使えるから大切にしてきた」という。展示品として並べるのは初めてだ。

 壁時計などの手入れは、年に1度ほど自分で機械部分に油を差すほか、必要であれば修理に出す。それ以上に「動かして使うのが何よりの手入れ」と考え、真空管ラジオを居間に置いて野球中継などを聴いているという。ギャラリー内では、蓄音機によるレコードの「実演」をすることもある。

 18日、来訪した近くの清水良子さん(83)は、足踏みミシンや木炭を入れて使うアイロンを前にして上田市内の洋裁学校に通った10代のころを思い出しつつ、「国民服や軍服を仕立てた。これは今もちゃんと動くのね」と感心。若林さんは、まだ使える多くの物を「作られた当時の技術と知識の結晶。後世に残したい」とし、「昔の人の丁寧な生活も垣間見える。学ぶところが多い」と話している。

 25日まで(日曜定休)。入場無料。午前11時-午後5時。

(提供:信濃毎日新聞)

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