縄文時代中期を代表する遺跡の一つ、井戸尻遺跡(諏訪郡富士見町境)が今年で発掘50周年となるのを記念し、富士見町教育委員会は20日から、企画展示や講演会などのイベントを町内各地で開く。同遺跡は、出土した土器や石器の特徴から、諏訪市出身の考古学者、藤森栄一さん(1911-73年)が「縄文農耕論」を展開するきっかけにもなった。
同遺跡は地元有志の「境史学会」が中心となり1958(昭和33)年に発掘。その後、境史学会から移行した井戸尻遺跡保存会も、近隣に集中して分布する縄文時代の遺跡群の発掘を進め、パンのような炭化食品も発見するなど成果を上げた。
遺跡近くにある井戸尻考古館では20日-11月3日に企画展示を開催。2000点以上の土器や石器などの資料を並べ、住民や在野の研究者による発掘や、出土品からうかがえる縄文人の生活・文化といった研究成果を紹介する。
20日は午後1時半から同町境の清泉荘で、遺跡発掘の様子を撮影した66年の記録映画「縄文の人々」を上映するほか、初期の発掘の様子を同保存会OBら3人が語る座談会も開く。
企画展示は入館料(高校生以上300円、小中学生150円)が必要だが、上映会は無料。8月以降も専門家の講演会、史跡公園での野外ライブ、縄文体験学習などを予定している。問い合わせは同考古館(電話0266・64・2044)へ。
(提供:信濃毎日新聞)




















