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sports 高校野球決勝 松商が35度目の優勝

(2008年7月21日)
松商学園-佐久長聖 七回松商二死一、三塁、大久保が逆転の右越え二塁打を放つ(投手池田、捕手横井)

松商学園-佐久長聖 七回松商二死一、三塁、大久保が逆転の右越え二塁打を放つ(投手池田、捕手横井)

 第90回全国高校野球選手権長野大会最終日は20日、松本市野球場に8000人の観客を集めて決勝を行った。松商学園が3-2で佐久長聖に勝ち、2年連続35度目の優勝を飾った。

 松商学園は二回に先制を許したが、五回二死一、二塁から吉沢の右前打で同点に追いついた。七回二死一、三塁から大久保の右越え二塁打で勝ち越しに成功。八回も二死二塁と攻め、小原の左前打で3点目を奪った。

 エース林は終盤制球に苦しんだが、佐久長聖を8安打2点に抑え、1点差で逃げ切った。

 松商学園は8月2日から17日間、甲子園球場で行われる全国選手権に出場する。閉会式後に行われた組み合わせ抽選会で、初戦は大会第4日(8月5日)第3試合に決まった。対戦相手はまだ決まっていない。

<冷静な攻撃と洞察力 結束を取り戻した強さ>

 ○松商学園-佐久長聖● 史上まれに見る大混戦を制したのは、戦力と経験を兼ね備えていた松商学園だった。準々決勝以降すべて1点差の接戦。小尾監督は「本当に苦しかった。そこで頑張った選手たちを誇りに思う」と、厳しい局面や重圧を乗り越えたナインをねぎらった。

 須坂東と対戦した準々決勝に続き、追いかける展開。佐久長聖の主導で進んだ試合に変化をもたらしたのは4番吉沢だった。五回、二死ながら一、二塁の好機。「力むとバットがスムーズに振れなくなるので、リラックスするように努めた」。低めのスライダーを右前に運ぶ同点打を放ち、試合を振り出しに戻した。

 勝ち越し点は小原の鋭い洞察力から生まれた。七回の先頭打者として迎えた打席は、「三塁手が後ろに下がっていた」と、三塁線ぎりぎりに転がすセーフティーバント。一塁に頭から滑り込み、出塁に成功。犠打と暴投で三進し、大久保の二塁打で生還した。八回にも適時打で貴重な追加点を挙げ、「厳しいゲームだったので、少しでも(林)哲也を楽にさせたかった」。2得点に絡む活躍を笑顔で振り返った。

 奥野、小原らは中学時代に全国優勝経験があり、昨夏の甲子園経験者も8人いる。だが本命視された昨秋の県大会は準々決勝で丸子修学館に敗退。今春の県大会も佐久長聖に敗れ、ベスト8止まりだった。「一時期チームはバラバラだった」と小原。力が結果につながらない焦りやいら立ちからチーム内に不協和音が生じた。

 最後の夏。ナインが「甲子園」という同じ目標に向かうようになると本来の力を発揮した。小尾監督が「ターニングポイント」と振り返る準々決勝の逆転勝ちで、結束力をさらに高めた。松商打線が決勝で放った12安打のうち長打は大久保の二塁打1本だけ。長打力を秘める各打者が、自らの欲求を抑え、チームの勝利を最優先していた。第81、82回大会以来となる2連覇は、ナインが一つになったことを証明した結果だった。

(提供:信濃毎日新聞)

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