戦時中に活躍した漫画家でエッセー「昆(こん)蟲(ちゅう)放談」で知られる小山内龍(りゅう)(1904-46年)の昆虫画展が21日、安曇野市豊科南穂高の田淵行男記念館で始まった。セミやカタツムリ、チョウの幼虫などを細密に描いた約30点を展示。この日は松本市渚に住む長男の沢田洋太郎さん(68)も訪れ、父の思い出を語った。
小山内はキャラメルの箱に昆虫の絵を描く仕事を引き受けたのをきっかけに昆虫観察に没頭。その際のエピソードをまとめて41年に出版した「昆蟲放談」は少年を中心に当時広く読まれ、ラジオでも放送された。
同館は、チョウを愛した田淵行男(05-89年)と同世代で昆虫を描いた作家として小山内に着目。チョウの幼虫の模様やガの幼虫から生えた毛を精密に描いたスケッチ画、マンガ作品、手紙など計約60点を沢田さんから借りて披露している。
小山内は心臓に持病があり、42歳の若さで他界。当時6歳だった沢田さんは「6畳一間で暮らしていて、絵を描くときは外に出された。近寄るとおっかなかった」と振り返った。
田淵のチョウの細密画30点を展示した「写蝶の世界」も同時開催。11月24日までで、月曜日、祝日の翌日は休館。高校生以上300円、中学生以下200円。
(提供:信濃毎日新聞)





















