上田市の中央公民館新田分館(手塚賢三分館長)は28日、1903(明治36)年に作られた「上田唱歌」にちなむ「明治・大正・昭和を巡る小旅行」を開く。旧上田町を歌った唱歌を口ずさみながら、歌詞に出てくる新田地区周辺の名所や旧跡を徒歩で巡って歴史を学び、現在の街並みの基礎を作った人たちや当時をしのぶ企画。あまりなじみのない上田唱歌を、上田市民に広く知ってもらおうと、地区外にも参加を呼びかけている。
当日の講師で市誌編さん執筆委員の横沢瑛さん(71)=上田市上田原=によると、上田唱歌は、同市出身の実業家で文化人の飯島花月(本名・保作、1863-1931年)の作詞。「鉄道唱歌」に似た軽快なリズムのメロディーで38番まで続く。1888(明治21)年の信越線上田駅開業以降、蚕業がより栄えて発展する街の様子を歌っている。
新田周辺は、23-28番。上田駅周辺に負けないにぎわいを-と建てられた上田大神宮は「千木たかしりて社地広く あたりしずかに神さびて まうづる人のいと多し」と表現。近くの製糸工場「信陽(用)館」、上田小県地域初の警察署として房山にあった上田署などが登場する。
当日は、歌詞に出てくる場所のほか、完成時(昭和3年)に壁の白さから「おしろい学校」と呼ばれた北小学校なども回る。横沢さんは「現存する建物は少ないが、街並みが造り上げられた順序がイメージできるようなコースの予定」とする。
名所巡りは数年前から開いているが、上田唱歌を取り上げるのは初めて。同分館社会部長の川上志津子さん(39)は「まったく知らない歌で楽しみ。ぜひ区外の人にも参加してほしい」と話している。
参加は無料で、当日午前8時半に新田自治会館前に集合する。
(提供:信濃毎日新聞)




















