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entertainment 仲間づくり励みに20年 「佐久ろうあ太鼓」感謝の集い

(2008年7月16日)
集いに向け、練習に打ち込む佐久ろうあ太鼓のメンバー

集いに向け、練習に打ち込む佐久ろうあ太鼓のメンバー

 佐久地方の聴覚障害者でつくる「佐久ろうあ太鼓」が結成20周年を迎え、20日、「感謝の集い」を佐久市研修センター(中込)で開く。体で音の振動を感じて演奏し、隣の人を横目で見て動きを合わせる。音や動きをぴったりそろえるのは簡単ではないが、太鼓演奏で仲間が増え、生活の張り合いにしている。

 太鼓の後ろにしゃがんだ姿勢から立ち上がり、左右の腕を交互に振り上げて打ち鳴らし、最後は「ヤァー」の掛け声で締めの一打。12日夜、同市猿久保の市ボランティアセンターで、毎週土曜の練習が行われた。現在のメンバーは健常者2人を含む20-60代の7人。この日は5人が参加した。代表の尾台実雄さん(61)=御代田町御代田=は「腹に響く振動が魅力」と楽しそうだ。

 結成は1988年7月。地元の佐久鯉(ごい)太鼓の演奏を間近に聞いて、迫力に感動した尾台さんが仲間に呼び掛けた。当初は酒だるを太鼓代わりにして練習。佐久鯉太鼓保存会や、御諏訪太鼓流宗家家元で6月に死去した小口大八さんに指導を受けた。

 95年に福島県で開いた和太鼓の全国大会に特別出演。98年は長野冬季五輪とパラリンピックのイベントで演奏した。最近は佐久バルーンフェスティバルに毎年参加し、小学校や高齢者施設へ出向くこともある。

 聞こえないハンディを負っての練習は苦労が多かった。ろうあ太鼓に入って7年の森田セシリアさん(43)=東御市大日向=は「リズムを覚えるのが大変。強弱の加減も分からず、尾台さんが身ぶりで教えてくれた」と振り返る。90年代初めに15人まで増えたメンバーも、仕事や生活の都合で入れ替わった。

 それでも、通じ合える仲間が増えるのが励みになった。森田さんはろうあ太鼓で知り合った男性と結婚し、今は3歳の娘と練習に通う。尾台さんは「ろうあ者の文化活動の場ができ、長く続けてこれたのがうれしい」と話す。

 聴覚障害者の支援活動をしている佐久市原の手話通訳士田村善子さん(58)は「生き生きと活動できる場は少ないが、聞こえなくてもやれると自信になったと思う」と評価する。

 20日は午後1時-3時半の予定。佐久鯉太鼓保存会に感謝状を贈り、「田楽」「勇(いさみ)駒(ごま)」を演奏する。

(提供:信濃毎日新聞)

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