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topics 農村医学の映像保存 佐久総合病院、1955-90年ごろの記録

(2009年1月19日)

佐久総合病院映画部の作品を整理する保存会の若月代表(手前)ら

 県厚生連佐久総合病院(佐久市臼田)の映画部(現在は休部)が1955(昭和30)-90年ごろに16ミリフィルムで記録したドキュメント映像をデジタル化して保存しようと、元映画部員らが「農村医療の映像記録保存会」(若月健一代表)をつくり、整理を進めている。同病院が世界に広めた農村医学の実像が分かる映像資料として、有効活用を図っていく。

 撮影は故若月俊一名誉総長が、日本農村医学会や自分で考案した外科手術法などを記録したのが始まり。フィルムは計25万フィート、125時間分。同病院の活動を職員や地域住民に知ってもらうとともに、農村に病気や予防法の知識を広める視聴覚教育の狙いがあった。

 「中気の老人たち」(1968年)は入院患者の看護状況を記録し、高齢者ケアの大切さを訴えた。「冷えと斗(たたか)う」(63年)「耕うん機の疲労と災害」(66年)「農薬の慢性中毒実験」(70年)は農村に特徴的な病気などを取り上げ、注意を呼び掛けた。診療のほか運動や文化活動も含め、病院の記録は毎年まとめた。

 フィルムは倉庫などに保管していたが、画質が落ちるなど劣化が進んできた。昨年11月から専門業者に依頼してDVD化を進め、保存会員が内容や、映っている職員名を確認して整理している。保存作業は費用1400万円を見込み、トヨタ財団(東京)から820万円の助成を得た。残り約600万円はカンパを募っている。

 元映画部長で同病院老健施設長を務めた若月代表(67)は「職員一人一人が築いてきた佐久病院の歩みのあかし。大切に伝えていきたい」と話していた。

(提供:信濃毎日新聞)



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