木曽郡内を中心とした有志約120人が4日、御岳山(3、067メートル)の登山道を整備した。同郡王滝村が旧村営スキー場の債務による財政悪化で手入れが困難になったことから民間主導で始まり、3回目。参加した瀬戸普村長は「財政危機という“災い”から、多くの人の力を結集して山を守る“福”が生まれた」と感謝していた。
午前8時には雨がやみ、同村田の原から60人余、木曽町三岳黒沢から50人余がそれぞれ山頂に向けて出発。雨で削られた道に砂利を詰めたり、土のうを作って土砂の流出を止めたりした。山頂では全体のうち約70人が合流、昼食を取りながら親交を深めた。
田の原からの登山道は王滝村が毎年直していたが、事業費を賄えなくなり、職員の作業も限度があることから、有志の「御嶽奉仕会」と相談。御岳山の魅力紹介や清掃などに取り組む同会が自主的な作業を提案し、商工業や御岳信仰の関係者らに呼び掛けて06年に始まった。
奉仕会の池田聡寿会長は田の原であいさつし「木曽のみんなで、木曽の宝の御岳山を守ることに大きな意味がある。300年、400年と守ってきた登山道を私たちも守っていきたい」と強調した。
瀬戸村長は「村でやってきたことができなくなったのは申し訳なかったが、こういう形で広がってくれたのはうれしい限り」と話し、池田会長も「若い人の参加が増え、心強い。1000年続く活動としていく」と決意を込めていた。
有志の作業と別に、同村は今年初めて水と緑のふるさと基金を使い、頂上付近の登山道を直す予定だ。
(提供:信濃毎日新聞)





















