このところ、東京もかなり寒いです。そうすると、毎日何も考えず、タートルやハイネック? 寒いからしょうがないし、1枚で済むから楽だし―。だけど、何だかあか抜けないし、やぼったい、それに太って見えるような気も…。実は、全部その通り! なのですよ。
私は、もう何年も、その手の服は着ていないし、持ってもいません(探せば1、2枚はあるかも?)。でも、決してやせ我慢ではなく、普通に寒がりで、寒い所にも行きますが、着なくても済んでいます。着ない理由は、今風のおしゃれをして、女らしく、着やせして見えたいからですね。
元はファッション用語だった“デコルテ”という言葉を最近よく耳にするようになりました。「首から胸元にかけての部分」のことで、西洋ではその部分をあらわにするのが女性の正装。だから“デコルテのドレス”(ローブ・デコルテ)というわけです。
“デコルテ”という言葉が一般化したのも、その部分がとてもおしゃれ的に大切という認識からなのでしょう。では、どのくらい大切なのか、ちょっとイジワルく、逆説的な説明と図解を交えて説明しましょう。
(1)「タートルネックの大顔効果」。中途半端な首の見せ方は、顔を大きく見せます。ということは、ハイネックも同様なわけですね。着るなら、アゴの下までの方が小顔効果があります。
(2)「タートルネックは、着太りアイテム」。上半身を全部覆ってしまうので、体形を全部あらわにしてしまいます。服の面積=体の面積ですから、七部袖やVネック、Uネックなどで服の面積を削っていけば、体はスリムにコンパクトに見えます。どうしても着たい場合は、程よいサイズ感で、ロングネックレスをして、縦長ラインのアクセントによる“着やせ”効果を。
(3)「鎖骨見せは着やせ」。鎖骨は女らしく、きゃしゃに見えるポイント。貧相に見えてしまうことや露出感、首のシワが気になる人でも、ネックレスをつけると、不思議と気にならない場合が多いです。その場合は、少し大ぶりなものが効果的。
(4)「鎖骨見せは美人効果」。首元が明るくなると、顔も明るく華やかに見える“レフ板”(反射板)効果もあります。特に大人は、顔色がどうしてもくすんでくるので、出した方がすっきりきれいな印象に。首元のスカーフなどの明るい色も、顔を引き立てる効果が。
(5)「防寒対策」。実際のデータで、体感温度のポイントは、首の後ろ側にあることが分かっています。だから、全部を覆ってしまわずとも、首だけに何かを巻けばいいわけです。ストールやスカーフ、プチ・ファーストールなど、おしゃれなアクセントにもなって一石二鳥。ストールの下に鎖骨まわりの肌が見えると、面積は小さくても“抜け感”効果があります。
これだけ説明しても、あなたはまだ“タートルネック依存症”ですか?(笑) ええ、着てもいいですが、ご紹介したように、くれぐれもご自身の長所を見失わないよう、ベターに見える工夫でお願いいたします。
[ファッションデザイナー・横森美奈子]
(提供:信濃毎日新聞)




















